エンドレス朝日が丘
「なにかおかしい」
そんな気がしたのは夏休みも半ばを過ぎたあたりの昼下がり、
客間では姉さんと俺とは何の縁もないお客さんとが「あちらではキャベツつぶしてるんですってね」とか「モナカと思って開けたらラクガンだったの」 とかこれまた何の縁もない話をしていて、なんとなーくもう夏も終わりかと思いながらテレビを見ていつつも、そろそろアイツから電話がかかってくるんじゃな いかとなんとなーく思っていたら、
ジリリリリン
「お兄ちゃん電話ー」
「磯野ー野球いこうぜー」ブツッ
……俺はなにもしゃべってないんだが……
まあデジャブなんて、原作者が故人である以上珍しくも何ともない話だ
(中略)
深夜俺の安眠を奪ったのはまたしても一本の電話だった
「お兄ちゃん電話ー」
「磯野君ちょっと聞いてよあたし花沢工務店に帰れなくなっちゃったのよこれって絶対今回のお話に父ちゃんが出てこないからに違いないわ」
「それ花沢さんかよ!」
(中略)
公園では中島と花沢さんが待っていた、何故俺を巻き込んだ
「少なくとも一人、主人公のサザエさんを除いて放送開始時から声優の変わってない人が」
「左様」
「父さん!?」
「今回は6365回目の放送に当たる、その間バカモーンオチが70%、新しく出てきたキャラの99.7%はその回の放送中に遠くに引っ越すことになっておる」
「引っ越さないのは中島のお兄さんと伊佐坂さん一家くらいだよな」
(中略)
その後も俺たちは闇市にいったり、無人島に漂流したり、正月の準備をしりとりでお使いに行かされたけど初っ端を間違えてグデグデになったり、秦野と美濃部の選挙戦の夢を見たりと色々な事をした。
そして放送終了。
「来週もまた見てくださいねー」
ゾクッ!
まただ!またこのデジャブ!バンクフィルムゆえにとても強力なデジャブが襲ってくる!
だめだ姉さん、それではまた繰り返しになってしまう、父さんの年収が164万円のままになってしまうんだ!
「ジャンケンポン!」
いやせめてンガングッを復活してくれると嬉しいんだが
「いたちまーちゅ」
嗚呼タラちゃん、もう東芝は単独スポンサーじゃないからその台詞もないんだよ……
てゆーか最近単独スポンサーで番組名に看板しょってるの見なくなったよねえ……ライオンのごきげんようぐらいか……いやそういうことじゃなくて……
)Oo。
カツオ「うーんうーん」
フネ「カツオ、そろそろ起きなさい」
カツオ「あれ?ぼく夢の中で夢を見ちゃったよ!」(オチ)
さーて次回のサザエさんは「波野ノリスケの消失」(浜さん含む)ですンガングッ!
そんなネタを考えたけどまんまな上にエンドレスを終わらせる理由がないのに気づいたのでやめた(挨拶)
当然、途中に出てくる数字は全部当てずっぽうです。
2009/09/29 へすた